ハマスゲ
今回のテーマは・・・「 ハマスゲ 」
カヤツリグサ科の多年草。ハマスゲは熱帯から温帯にかけて分布し、世界中で最も多くの国と地域で問題となっていることから世界の10大雑草にもあげられている代表的な耕地雑草である。特に亜熱帯、熱帯地域で主要作物、プランテーションに被害を与えている。果樹園、畑、芝地、荒地、海岸の砂地、道路など土壌条件に対する適応範囲が広く、日当たりの良いところであればどこにでも生育可能である。日本では特に関東以西の暖地で被害が大きい。
ハマスゲは地域により異なるが4~5月頃に芽を出し、夏から秋にかけて種子をつける雑草であるが、地下での繁殖能力が非常に高い。地上からそう深くない場所に地下茎を形成し、その地下茎に硬い塊茎をつくり、これによって繁殖する。凄まじい繁殖力と生命力により、砂浜のような、植物にとっては過酷な環境でも生き抜くことができるため、あたり一面ハマスゲの草原となった場合の対策は困難である。
発生した雑草を放置すると・・・
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舗装道路の路傍に生えている場合は注意が必要である。アスファルトの真下に地下茎を張り巡らせ、少しでも傷んだ場所を見つけると簡単にアスファルト舗装を突き破って生えてくる。柔らかい葉の雑草がアスファルトから生えていても、あまり気にも留めないが、傷んだアスファルト舗装の破壊を手助けしている雑草ともいえる。
この雑草の対策として、茎葉処理剤(除草剤)を使えない場合は、地下茎で連なっている塊茎を、ふるいをかけてひとつ残らず取り除くことである。取り除いた残渣をその場に放置せず、確実に処分することが重要である。
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