クズ
今回のテーマは・・・「 クズ 」
マメ科の多年生半木本性植物。日本人に身近な野草として万葉集にも読まれ、根は食材や薬として、茎葉は家畜の飼料として、さらにつるの繊維から衣類などに様々な形で人々の日常生活に大変重宝された植物であった。
しかし、利用されなくなり各地で放任されたクズは、いたるところに覆い被さるやっかいな雑草となっている。観賞用植物として1876年に日本から持ち込まれたアメリカでは、土面保護植物として奨励したこともあり、手に負えなくなるほど爆発的に広まった。
今では「世界の侵略的外来生物ワースト100」に選ばれてしまうほど世界的に問題になっている。
クズの生育特性として、地表を這い進む太い茎と立ち上がってものに巻き付く茎がある。つるを伸ばすピークは7月と9月で、8月には生育がいったん停止する。節から出る根の一部は地中深くまで達し、デンプンを蓄えた塊のような根に成長する。
発生した雑草を放置すると・・・
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視界の遮断・通行の妨害・景観の悪化などがおきる。また、生育した雑草が病害虫の巣窟や雑草種子源となるため、被害が拡大する。
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クズのよじ登る性質は、電柱や電線にも巻きつき災害の原因になる。特に道路標識への巻きつきは事故原因となる恐れがある。危険箇所はチェックを行い、事故が発生する前に対策を考えることが重要である。
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